低スキルかつアラフォー人間の居心地を求めた転職活動のあれこれ

2024年8月13日

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こんにちは!意識低めテンションだけ高めのたしろです。

実は転職して2年以上になりましたわたくし筆者。

若いうちに給与や待遇度外視のやりたい仕事を優先しましたところ、ろくなスキルも持たずテンプレ通りな非正規社員人生を過ごしてまいりました。

そんな私が今回人生で一番『転職してよかった』と思えているので…。

ノウハウ伝授と思いきや残念なことにそういうのは一切ない、回顧録という名の自分語り。

しちゃう~?しちゃおうねぇ!!

先に結論

まず!今回私が目指した転職テーマは大企業とか一流企業!みたいないわゆる『良い会社』に就くことではなく、『長く居られる会社』に入ることです。

タイトル通り、ちょっと変わった条件かつ転職動機なので、一般的な転職活動とは力を入れるポイントが異なりますことご了承くださいませ。

長々綴っておりますが、私が力を入れたポイントは下記のとおりです。

長く務める職場さがしの要点
  • 自分の中の必須条件と妥協条件の見極めをしっかりと。決めたらぶれないよう注意する。
  • 求人の"いつメン"は避ける
  • 等身大の自分で挑む
  • 企業には『今の自分が職場に馴染みそうか』を判断してもらう

時間をかけたこと:求人めっちゃ見る

今回の転職活動で一番時間をかけたことは、『ただひたすら条件を満たす求人を探し当てる』ことです。たくさん応募するとかスキルアップに時間を割くとかではなく、とにかくたくさんの求人を見ます。

たくさん見てもちょっと条件に合うくらいでは応募はしません。求人サイトなどでとにかく合う企業を見つけるまでねっとり探し続けました。

結果、半年~1年未満くらいの転職活動で応募したのは3件のみでした。

大切にしたこと:絶対に自分を偽らない

こっちは一番大事にしたことです。

これまでの就業経験で色々あって、等身大の自分が会社の雰囲気に合うかを重要視していました。

快適な環境がどんな場所・人かは本当に人それぞれ。長く居られるためにも自分を無理に作らず、面談の際は会社側にもそんな自分が御社に合っているかを判断してほしいとお願いしました。

何でそれらを重要視したのかは、私がこんな歩みを経ているからですということを今から語りますけどすんごい素っ頓狂な内容です。

これ見てご自身の自信につなげてもらえれば幸いです。

経歴

まずはざっくり経歴。学生時代と社会人時代に分けてお送りしますチェケラ。

学生時代

先に言っておきますが、筆者は勉学が絶望的に不足のまま大人になっています。ふふ。

割と後悔のたしろ

要領が悪く柔軟性も皆無な子供だったので勉強の楽しさやコツを見いだせなかったタイプです

小学校~専門学校

いきなり壮大な年月で括りましたが、この間まじで勉強してません。

小学校は当時問題になった学級崩壊、中学時代は部活にのめり込みまるで勉強しておりません。

高校に至っては不可抗力で偏差値の高い高校に放り込まれたのでテストで1桁を叩き出す始末です。

ちょい待てキャット

偏差値高い高校に入ったってことは学力それなりにあるのでは?

イマイチなたしろ

当時私の地元には『総合選抜』という学力がイマイチでも校区内に住んでりゃ高偏差値の高校に入れてしまうシステムがあったのです気になる方は調べてみてね

専門学校

高校をギリギリで卒業した後は勉強が大嫌いだったので頑張ってお金を貯めて専門学校へ。

入学した先は動物飼育系の専門学校。そうですつまりここでも(動物に関する事以外は)全く勉強していません。

将来動物業界に入りたかったので専門学校だけそこそこ成績が良かったです(5教科無かったからな!)

社会人

動物業界へ就職

そんなこんなで子供の頃から就きたかった職業でもあるズーキーパーやペットショップ店員などの動物業界を複数渡り歩きます。

が!残念な事に猫アレルギーを発症。

その他アレルギーチェックで牧草や動物の毛にもあまり強くないことも発覚。それでも爬虫類や昆虫業界などで数年粘りましたが業界を離れざるを得なくなります。

たしろ

どのみち体力勝負かつ低給な業界なのである程度で離れてたと思います

コールセンター業務にチャレンジ

動物業界意外の職を全く考えてこなかった筆者が次にお世話になるのはコールセンター。

ちなみに応募時に何のコールセンターか一切知らずに入社しました。どうやらプロバイダーのサポートセンターだった模様です。

『スキルも学歴も無くていいよ!喋れたらOK!』との事だったので契約社員になりました。興味があったわけでも何でもなく、入社できるし時給いいしみたいな単純な理由です。

ネットなどまるで無知だった筆者ですがここで強制的に電柱や配線やモバイルやPCのセットアップに強い子になりました。

マニュアル作成部署へ

そこからなんやかんやでネットやスマホのセットアップ方法などのマニュアルを作る部署へ。ここで作成するマニュアルは紙媒体ではなくWEBマニュアルなので、HTMLとほんの少しのCSSを扱いました。

職種的には資料作成メインな事務とWEBの中間のような…とても中途半端なポジションです。

たしろ

既存ページのテキスト修正や画像差し替え程度なので、マークアップはほぼしてません

あと割愛してますがこの部署へは異動ではなく出戻り。一度離職してパチンコ業界など3社ほど短期で転々としましたが、理由が一家離散とかただの家庭の事情とかなので割愛。

現状の日々に限界を感じる

と、そんなこんなでマニュアル作りを結構な年数続けていたのですが、ここで職場がしんどいなという気持ちがどんどん増していきます。

仕事なんだからと我慢してきたのですが『この我慢も仕事なのがそもそもおかしくない?』と思うことが多くなってきたのです。

転職を考える材料はいくつかあったのですが、先に言っておくと決定打は完全に人間含む職場環境です。

無理だったこと一覧

一覧にするとネックが全部業務外の事なのホント笑っちゃいますね…。

めちゃくちゃ嫌だったこと

  • ピリピリした空気と常に飛び交う陰口悪口
  • PC完結業務なのにコロナ禍でも頑なに出社という柔軟性のなさ
    (流行3年目にして監視カメラ付きリモートを検討)
  • 会社が自宅から遠い
    (入社後にオフィスが移転したため)

できれば変えてぇなぁと思ったこと

  • 契約社員を脱したい(時給制昇給ナシを変えたい)
  • 今齧ってる専門的な内容(WEBもしくはテクニカルライティング)をもうちょっと深掘りしたい
なぜなにキャッツ

テクニカルライティングって何

たしろ

めっちゃ平たく言うと説明特化な文章を書くことです!取説とか仕様書とか書くのに必要なスキルらしいです


以上がざっくり転職を考えた原因たちです。

致命的だったのが入社初日から職場の雰囲気が最悪だったのです。あるよねーこの問題!

不機嫌、物に当たる、ミスした人に対する数時間に及ぶ公開説教、数人で集まれば始まる悪口と、テンプレ通りのよろしくない環境。

自然と出来上がるのはピリピリしてる人間と萎縮してる人間の2種類しか居ない最悪の空間です。

5年以上10年未満の在籍でしたが、周りはどんどんリタイアしていき…メンタルを理由に休職、退職する人間が両手をゆうに超える有様でした。

そうして私の年齢はアラフォーに差し掛かり、ここでいよいよ『私ここでずっとは無理だなぁ…』と思い始めます遅いね!

業務自体は自分にあっており楽しかったのですが…環境の合わなさはそれをも凌駕するんですねぇ。

在職中に転職活動することを決意

とうとう転職を決意したものの、決して裕福な家庭環境ではないわたくし。

在職中に転職決めてぇなぁ!ということで、フルタイムで働きながら主に勤務後の時間を転職活動に充てることにしました。

わかってたけどマジしんどいです。でもこのまま動かずにいたらどのみち体を壊しそうなのでここは正念場だぞ、と言い聞かせて頑張りました。

転職準備:現状とこれからの洗い出し

これまでは『条件が下がらなければ高望みはしない(現状から脱出できるなら妥協やむなし)』みたいな感じで転職先を探していた私ですが…。

ここらで『長く続ける上で必須になることは妥協しない』をテーマに掲げて頑張ってみようと思いました。

もうこれが最後の転職にしたいという想いからのテーマです。

ポンコツたしろ

アラフォーになるとノンスキルでの転職の幅、グッっと狭まるのでね…!!

まずは『ここで働くの嫌だなぁ』と思っている要素をレベル別に洗い出し。

先述した『めちゃくちゃ嫌だったこと』の解消は転職先の必須条件。

できれば変えてぇなぁ』は場合によっての妥協ラインとして、職を探すことにしました。

結果、求人を探す際の条件は下記のとおり。

必須条件

  • 自宅からの通勤時間40分以内(できれば乗り換え無しがいい…)
  • リモートワーク可(多ければ多いほど好ましい)
  • 収入が今より下がらない

場合によっては妥協する条件

  • 正社員(収入次第では正社員にこだわらない)
  • 職種(できればWEB関連がいいけど業務内容より環境優先)

以上がさっくりと決めた条件です。そしてさぁ!ここからが本番、求人探しタイムです。

求人情報漁りスタート!

これまた先に述べておきますが、応募回数やら履歴書準備やら面接よりも今回の転職活動はこれに一番時間がかかりました。

条件に合う求人をひたすら探します。探す手段は主に転職サイト。一応エージェントも登録したんですが、こちらは結局利用しませんでした。

必須条件クリアのネックはスキルと年齢

一般的には応募や面接に一番時間を割くのが就活だと思うのですが、私は希望通り、かつ会社の提示する応募条件をクリアできる求人を探し出すのに一苦労でした。応募以前の問題です。

まぁわかっちゃいたんですが、私の必須条件をクリアする職種って図らずとも元々希望しているIT・WEB関連が圧倒的に多いです。

で、WEB関連かつ希望条件の揃う求人は大体スキルが備わっている事が求められます。ノンスキルOK!の求人もありますが、育成前提なので20代~30代前半の条件がついてきます。

そう、アラフォーかつノンスキルの壁はここなんですね…!

会社の提示する応募条件を私が満たせていません。

時すでに遅し野郎

見事な合わなさ!残念!

SESは除外しています

『リモート可』『年齢不問』『未経験OK!』の三拍子揃う求人として山ほど出てくるSES(システムエンジニアリングサービス)は、今回無条件に除外しています。

筆者は元々人付き合いが活発ではなく、環境の変化にも弱いです。

どれだけ必須条件が当てはまっていても、SESは言ってしまえば派遣業。なのでいちばん大事な『長く居られる環境』を保持できないと判断しました。

ちなみにもっと若ければ経験や見識広げる目当てで候補に上げてた可能性は大いにあります。

じゃあどうしようねぇ?

希望の求人はありそうなものの、応募条件を満たしていない自分。

じゃあどうする?今からスキルを身につける?若いならそれが一番。だがここに御わすは30代後半の物覚えの悪いコミュニケーション下手人間。残された時間は少ないのです。

じゃあ妥協する?いやいやそれ続けてきて今苦しんでんでしょ。という事で…。

結局筆者が取った行動は『ただひたすら条件を満たす求人を探し当てる』でございました。

そう思う
キャッツ

念の為お伝えしますが、絶対これ最適解ではないと思います

半年以上に及ぶ求人情報にらめっこ

3~4つほどの求人サイトをくる日も来る日も見続けました。次第に"いつメン企業"も把握するようになりました。

何キャット

いつメン企業て何

たしろ

頻繁に求人を出し続けている企業です

いつメン企業は好条件だったり応募条件を満たしていても、応募はしませんでした。

常に求人出してるってことは離職率が高い可能性もあるだろうなぁと。居心地を求める私との御縁はよくなさそうと判断したのです。

時々いつメン以外の求人が出現

そんな調子で求人サイトストーカーをしていると、たま~に『見たこと無い求人』がサッと現れて掲載終了期日にサッと終了していることがあります。

数多の求人を見ているうちに、狙い目はこういう求人だ…!となんとなくわかってきました。

そのあたりからいつメン以外かつ必須条件を満たしていて応募条件も満たしている求人を探すという、壮絶な忍耐と運任せのガチャが始まるのです…!

半年近く求人情報とにらめっこをして、応募は3件

応募条件OK!希望条件もOK!な求人を見つけたのはにらめっこを初めて3ヶ月ほどしてから。吟味して吟味して、ようやく求人に挑むようになりました。

見出しの通り、合計の応募はたったの3件です。

フルタイムで働きながらということもあり極力無駄な労力を使いたくなかったので、それほどまでに吟味しました。

1件目:条件クリアだったけど身の丈には合ってなかった

いざ応募を開始して1件目はさくっと撃沈。応募から書類通過、その後の質疑応答などは好感触だったんですが、最終面接前に課題提出がありそれが私には結構難易度高めで…。

頑張ったものの残念ながら、という結果でした。

たしろ

課題がしんどい時点で私に合う求人ではなかったようです

吟味してもこれだから大変だよねぇ就活って。

2件目:カジュアル面談で「なんかちゃうな」となった

2件目、応募も希望も条件バッチリで理想的、過去のスキルも活かせそう&企業も歓迎ムード!だったのですが…カジュアル面談の時点で何となく不安な気持ちになりました。

何キャット

カジュアル面談て何

たしろ

応募前にお互いフランクにかる~くおしゃべりすることです
ミスマッチなまま応募に時間を割いてしまう事を避ける目的があります

職場環境を聞いた際もすごく理想的な環境のようではあったのですが、なんとなく、本当に何となくなんですがその環境に置かれた自分ミスマッチで浮く気がするな…と感じたのです。

この判断が正しいかどうかは、この先ずっと分からないです。でも本人が何かちゃうならしゃあないです。

最後の応募から転職に至るまで

2件目の応募で既に半年近くを要していた筆者。

転職活動ってアホほど自己肯定感が下がるので、例に漏れず筆者もかなり疲労困憊しておりました。

『一旦気軽に求人眺めるくらいに留める期間作ろうかな』なんて思っていた矢先に、新たな求人を発見。

希望条件かなりバッチリ、応募条件もギリギリではあるけど満たしています(若干スキル不足寄り)。

直近で募集を繰り返してもいなさそうで、良き求人の匂いがします…!

応募の決め手

条件クリアもさることながら、一番の決め手は募集内容に「働きやすさを大事にするため、既存社員との相性を重要視する」ことを丁寧に記載しているところでした。

これがなんだか初めて見る企業アピールだな?と思ったのです。

あるあるキャット

似た感じでアットホーム!とか、人柄採用!と掲げる会社は多いんですが…

たしろ

そういうのは『和を乱さない人間力』を求めてるという意味だったりします

さて、今回見た"スキルの高さよりも働く人同士の相性が大事"という考えは、以下のどちらかが理由と推察できます。

  • めっちゃ厳しいor既存社員がクセつよな職場だからついてこれる強メンタルな人がほしい
  • 単に人間性が合わない人同士でやっても効率が悪いからそれは避けたい

今回の求人は多分後者っぽくて、元々持った人間性が企業に合うかどうかを面接で判断するよ、というような内容。

これは居心地を求める私の主題のような求人では…?と興味が湧き、結果応募に至りました。

いざ応募!

ここからは誠心誠意、企業と向き合うのみです。謙虚かつ意欲的かつダメなところは正直でいて内心では自分サイコー!って思いながら会社に挑みました。

何度も言いますが私の最優先の目的は良い企業に入ることではなく、『居心地の良い場所を得る』ことです。

そのため、冒頭で述べたとおり自分を偽らず挑みました。つまり会社に響くような気の利いたアピールをしていません。

ゆえにここから先の情報は多くの求職者にとって参考にならないと思います。これまでも参考にはなってないですが。

ではダイジェスト気味でどうぞ。

御社に惚れたんじゃ…!というパッション出しました

まず書類審査を通らないと始まりません。『俺スキルねぇけどよ…!お前のこと、誰よりも狙ってっから…!』みたいなのを志望動機?自己PR?どっちか忘れたけどに丁寧に書きました。

丁寧にとは言いましたが、ただひたすら恥ずかしげもなく正直にすごく入社したいと書いただけです。

語り部キャット

後に採用担当に『こいつ熱量高えなってので書類通した』と教えてもらいました

丁寧に正直さを出すの頑張りました

無事に書類を通っていざ面接。

筆者は基本的に自分に自信を持てない性格。ここを盛っちゃうとミスマッチが起こります。

なのですべて正直に、本当にそのまま伝えました。なんならどうでもいい余計なことまで喋った記憶すらあります。

面接で伝えたこと

  • リーダーシップは無いし最前線に出るタイプでもない
  • 学習意欲はある
  • とはいえ基本は常に自己肯定感が低い
  • むしろ低いことが学習意欲につながってるフシがある

あと面接初っ端から『いま吐きそうなくらい緊張しています』と早々に切り出しました。久々の面接でガッチガチになってしまい、言わずにいられなかったのです。

後付け
たしろ

あとそれを許容してくれる人でないとそもそも合わないだろうなとも思いました

有り難いことに、『緊張せんでええから』と和やかムードで面接は進み、業務の説明や既存社員の空気感など聞きたいことは全部聞くことができました。

また、こちらの性格や苦手なこと、得意とすることなども極力等身大でおしゃべりしました。

あとはそんな私が合うか否か…企業側の判断にお任せです。

その後は端折りますがなんやかんや、滞りもなく無事内定をいただけました。

2年以上たった今

これまでの転職ではとにかく応募!と数をこなしていたのですが、これまで述べた通り今回は初めて違ったアプローチで挑みました今回の転職活動。

現時点では、今の職場に何一つ不満がありません。前職で大ダメージだった人間関係や環境も快適そのものです。

今回の職探しの要点は、まとめると以下の通り。

長く務める職場さがしの要点
  • 必須条件と妥協条件の見極めをしっかりと。決めたらぶれないよう注意する。
  • 求人の"いつメン"は避ける
  • 等身大の自分で挑む
  • 企業には『今の自分が職場に馴染みそうか』を判断してもらう

なんかもうチャレンジするというより、パートナー探しに近い感覚でしょうか。私パートナーいないんで適当言ってますが。

もちろん就業してからの成長見込みとかも大事ではあるのですが、根本的な相性というのはスキルや実力とは全く別次元の大事なことです。

これは雇う側からしても同じ。お互いミスマッチはとっても気まずく悲しいことなので、できれば避けたい所存。

本来面接っていうのはそういう部分を見るためのものなのかもしれない…とあらばやっぱり面接で虚勢を張るのは良くないんだろうなと、今更気づくアラフォーでございました。とさ。

オチ無し!おしまい!!読んでくれたのならマジありがとうございました!!!

2024年8月13日

Posted by たしろ