発芽にんにく(にんにくスプラウト)が手軽に水耕栽培できるらしいよ

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タイトル画像:ニンニクスプラウト(発芽にんにく)を育てて食べた記録

発芽にんにく(にんにくスプラウト)とは

画像:にんにくスプラウト(発芽にんにく)を複数並べた写真
ズボラな人はこれの小規模版を冷蔵庫の野菜室で見たことあると思い…ます…よね?

その名の通り、発芽状態のニンニク。

冷蔵庫にひとかけ放置してた時になんかに意図せず芽が出ていることがありますが、発芽ニンニクは意図して芽と根を伸ばした状態のものです。

根と芽がのびのびな状態で一見「食べられるの?」と思う風貌ですが、根も芽も丸ごと食べられるそう。

ついでに栄養価も上がるとか何とか。それについては以下の農家さんのページをご覧くださいませ。

参考サイト

今回の栽培方法は?

画像:発芽ニンニク2つを水耕栽培している様子
無駄にフォトジェニックな逆光寄り添い合いニンニク

今回試したのは市販の通常ニンニクを購入し発芽させる方法です。

もちろん前述した参考サイトのような農家さんから購入するほうが手間なく、場合によってはそのほうが割安な可能性もございます。国産ニンニクはスーパーでも結構高いですもんね…。

でも「あんたにも出来る!」って言われたら一回やってみたいじゃん?

ざっくり手順

大まかな手順は下記の通り。

  1. 市販にんにくを剥く
  2. 水につける
  3. 根っこと芽が伸びるまで水換えの日々

非常にシンプル、そして簡単です。

しいて苦労したことといえば根っこが好き放題伸びるので、にんにくが転んでしまわないようなイイ感じの器やポジショニング、くらいでしょうか。その辺も後述しますね。

必要な材料・道具など

画像:必要な材料や道具の写真(キッチンペーパー、タッパー、にんにく)
撮影用に奮発して青森県産にんにくを用意しましたエヘン
  • にんにく※粒状でも球根状でもOK!
  • タッパーやコップなど、ニンニクをセットするための器
  • キッチンペーパー※場合によってはあるといいかも

それぞれの用途は下記の通り(言わずもがな感ありますが)

にんにく

画像:ネットに入った青森県産にんにくの写真
きれいでどっしりとした良いにんにく

今回の主役。私はスーパーで購入しました。

中をバラして裸に剥いてしまうので球根状態でも粒状態でもOK!

産地によってお値段ピンキリなので、かかる費用はニンニクのチョイスでかなり変わると思います。

容器(タッパーやコップなど)

画像:タッパーの器の写真(蓋は無し)
スーパーのキッチン用品コーナーでおなじみの形のやつ

今回は「水耕栽培」という、土を使わず水のみで植物を育てる方法を試します。

なので、水を張ってニンニクをセットするための器…土栽培で言うプランター代わりになる容器を用意するんですね。

後述しますが私はひとまずタッパーを使い、後の成長に合わせてコップに鞍替えしています。

キッチンペーパー

画像:折りたたんだ1枚のキッチンペーパーの写真
たったの1枚あればよし。無くてもよしかもしれなし。

にんにくが転ばないように滑り止めとして、かつニンニクが少しの水で上手に水を吸収できるように的な用途で使いました。

ナイスな栽培容器があれば不要かもしれません。

以上で材料の説明は終了!早速実践に参りましょう!

実践だ!

あんまり語ることもないので写真多めの言葉少なめでお送りいたします。

1.市販のにんにくを剥く

球根状態だろうと粒状態だろうとみなつるんとした状態に剥いてしまいます。

ここで!ご注意!写真が悪い見本で申し訳ない!!

写真にある通り粒の下(根が生える部分)になんかこう、硬いやつが残る場合があります。これはえいっ!と取っちゃってください。

画像:にんにくの粒から皮をむいた状態の写真に次の注釈文が添えられています。「粒の底の硬いやつも取る」
硬いですがガリッと取っちゃってください
後悔たしろ

そのままでもちゃんと育ちますが食べる時めっちゃ邪魔でした

剥き終わりましたら次の工程へ!

2.器にニンニクたちをセットする

ここが不器用な私にはちょっとだけてこずりました。

2-1.器にキッチンペーパーを敷く

画像:タッパーの器にキッチンペーパーを折り込んで敷いています
コツとかないです

ニンニクたちのベッドとなる器です。

で、次にニンニク並べるんですが…次のお写真、集合体恐怖症の方はちょいと注意です。ごめんね。

ちょっと苦手たしろ

筆者も鳥肌全開でこの写真を撮りました

2-2.ニンニクを並べる

3.水につける

みちっと並べましたら薄く水を張ります。ニンニクの底0.5~1cmくらいが水に接していれば大丈夫だと思います。

横から見たらこんな感じ。

画像:キッチンペーパーを敷いた器にニンニクの粒を詰め、にんにくの底が浸る程度に水を入れた状態
もっと浅くていいらしいけど過剰に浸したくなる性分なので…

どこに置くべき?

置き場所についてですが、終始室内でOKです。そして発芽するまでは日当たりも気にしなくていいです。

ニンニクは芽が出るまでは暗いところの方が好きらしいので、むしろ室内の暗いとこがいいかもしれません。

4.根っこと芽が伸びるまで水換えと容器換えの日々

これで準備は完了。あとは発芽まで待つだけです。

ここからは成長ごとにダイジェストでお送りいたします。

翌日(1日目)

だいたい24時間後。こんなかんじになりました。

写真:発芽ニンニク栽培1日目の発芽具合。既に5ミリほど発芽している。
ニョキ…

いや早ない?

恐るべきにんにくの成長パワー…これは飽き性も日々楽しめる速度。明日以降にも期待です!

ちなみに、根っこが出てきたことでこの容器ではまっすぐ整列できなくなったので早々に別容器に移し替えました。

写真:発芽ニンニクをまっすぐ整列させるために適切な容器に詰め込んでいる
一つの器に収めようとしましたが不器用な私にはダメでした

2日目

写真:発芽ニンニク栽培2日目の発芽具合。数ミリだった根が長いものは2cmほどになっている。
俺達はこんな小さな容器に収まる器じゃねぇんだよ!!の図

飛び出している…!!あと芽!半分くらいのにんにくが発芽しています!緑がキレイ。根っこもツヤツヤです。

写真:発芽ニンニク栽培2日目のにんにく1粒を手に乗せている。数ミリだった根が長いものは2cmほどになっている。芽も数cm伸びている。
根っこのツヤツヤがとってもキレイ

ここまでの作業は1日1度水を入れ替えてるだけ。なんて手間のかからない子たちなんだ…。

そしてまたしても容器に収まらなくなりそうなのでグラスに移し替えました。

一番難しいの容器の選定説あるなこれ。

4日目

早々に観察を1日サボりましてその翌日、4日目です。

写真:発芽ニンニク栽培4日目のにんにくたち。芽が10cm以上伸びて、コップ容器のそこは根でいっぱいになっている。
スラァ…

めーっちゃ伸びてる!

芽生える
たしろ

素直すぎて可愛く思えてきました

写真:発芽ニンニク栽培4日目のにんにくを横から撮影。芽が10cm以上伸びて、コップ容器のそこは根でいっぱいになっている。
背景の生活感は無視してもろて

横から見るとご覧の通り、すごい伸びてるのがよくわかります。

これはもうそろそろ食して良いのでは?そういやどんくらいで食べごろなのか調べてなかったな?でも市販の発芽にんにくもこんな感じのビジュアルだしもういけるでしょ!

明日でコップの水風呂からあがっていただきましょう!

調理しようぜ!

写真:栽培を終えた発芽にんにくをまな板の上にならべている
もじゃぁ…

ドーンと並べました発芽にんにくたち。さあどうやって食べましょう。

調べてみると、おすすめは素揚げや天ぷらだそう。

なにそれ美味しそうじゃん?じゃあそれどっちもやろう!

素揚げ

まずは簡単であろう素揚げから。調理法は熱した油にポイするだけです。

ただ、本体に火が通る前に芽の部分が焦げちゃうから時間差で揚げるか芽のとこは切って別で揚げる方が良いらしい。そりゃそうだな…。

てなわけで今回筆者は芽を掴んで時間差で揚げましたが持ったままが結構めんどかったので切ってしまったほうがいいなと感じました。

あと根っこのもじゃもじゃも焦げやすいので火加減ちょっと気をつけました。

完成!

写真:発芽にんにくの素揚げ
カラッとホクッとなりました

美味しそう!てかスプラウトじゃないにんにくの素揚げでもじゅうぶん美味しいんだからこれも当然美味しいです。

塩まぶしていただきましたが、ホクホクの素揚げにんにくに根っこのパリパリがアクセントで加わって、これは良いおつまみです…!!

天ぷら

続いて天ぷら。手間はかかるけど天ぷらのほうが焦げにくくて調理はしやすそう。

せっかくなのでにんにく以外の素材も天ぷらにすることにしました。

写真:調理用のバットに並べられた天ぷらの材料(発芽にんにく、じゃがいも、エリンギなどのきのこ類。発芽にんにく以外はカット済み)
無駄にライティングされている素材たち
40年近く
生きている
たしろ

なんと筆者、ここにきて人生初の天ぷら調理です

天ぷらってどうやって作るんだ…いるものは何だ…?と調べるところからスタートしました。

たどたどしく調理が始まり、揚げてる最中なんかは写真を撮る余裕もなかったので調理過程は割愛です!

完成!!

写真:発芽にんにくの天ぷら
天かすがまぶされた何かみたいになりました

天ぷらって作るのめっちゃむずいね…!?

何一つ上手に作れなかったけど、一応なんとか形になりました。

軽く塩を振って食べてみましたが、これは上手に作ったらめっちゃ美味いと思います。上手に作ったら!!

初めての天ぷらは衣がサクサクにならず、揚げたそばからシナっとそして脂っこくなってしまいまして…。

振り返りキャッツ

ちなみに失敗の要因は?

たしろ

既製品の天ぷら粉を使わずイキって薄力粉と卵と水でチャレンジしたことです

それでもおいしいであろうポテンシャルを感じることはできたので、まず天ぷら調理の腕を磨いてからリベンジしたいなと思う一品でございました。

ふりかえってみて

いやぁ手間いらずってのは前評判のとおりでした!これは本当に気楽にできる水耕栽培!

ご自宅で栽培できる系のお野菜って色々あるんですが、筆者はズボラすぎて土を使う時点で諦めちゃうんですよね。

土なし栽培で有名どころに豆苗の再生栽培もあるんですが、あれもなんか面倒なんですよね…なんというか根っこのとこの衛生面が不安になっちゃうし、日光無いと育たないじゃないですか。

今回のにんにくは実にシンプル、日光いらず。そして豆苗どころじゃない成長速度なので本当に手軽で良かったです。

栽培過程はまっったく順調だし成長を見るのも楽しい。どちらかというと手こずったのは調理の方。

芽と根を焦がさず美味しく調理する事、あとは他にも調理法があれば試してみたいな~と思うなど、また気軽に栽培してみようかなと課題を残した体験記でございました。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

Posted by たしろ