シロヘビはアルビノなので黄色いという何いってんだ現象

岩国のシロヘビ。その正体はご存知アオダイショウのアルビノだそうで。
野生下では大変レアなアルビノ個体がなぜだか岩国では野生の元で固定化されるという大変めずらしい現象が起き、「シロヘビ」、つまり神の使いとして保護されるようになった的な感じです。
そしてアルビノなのに黄色い!と思う方が多いシロヘビのお色について。
ほんのりざっくり解説させていただきたく候でござい。
アルビノ個体とは?
そもそもアルビノ個体というのは「白くなる個体」ではありません。
一般的にメラニン色素を生成できない(or 生成量が少ない)個体で、元のカラーリングから赤や茶系の色を抜き取ったようなお色味になります。

たしろ
お目々は赤く!皮膚は個体差あるけど真っ白というより黄色くなるね!
あぁでも!ざっくりですがアルビノは「アルビノ(T-)」、「アルビノ(T+)」と区分され、ほんのり違いがあります
アルビノ(T-)
メラニン色素を全く生成できない。冒頭の説明どおり黄色~白っぽくなる。赤系の色が作れないので黒い目にはならない
アルビノ(T+)
メラニン色素を全く生成できないわけではなく、ほんのちょっと生成できる。
なので元のカラーリングより薄い色…ぐらいの感じになります。

たしろ
お目々は黒いままな子が多い!でもやっぱり体色は白いというより濃い黄色に近いです!
より「シロヘビ」の名に近い個体も実はおりまして…
その名も「リューシスティック」。みなさまが白蛇と聞いて想像するカラーリングはどちらかというとこっちかな?と思います。
リューシスティックとは?
色素を作る能力は持っているけど、突然変異で皮膚や体毛が白化した個体。
メラニン生成はバリバリできるので目は黒く、元の皮膚の色が白く変色します。
色が抜ける事で白に近づくアルビノと違い、元の色を白に変えるみたいな感じ?です。

たしろ
例えばホワイトタイガーがまさにそれです!
なのでよりハッキリ白色になるのはアルビノよりもリューシスティックなんですね。
つまり?
そもそもアルビノは白色になることを指すのではなく、脱色個体?みたいな感じなのです。
なのにアオダイショウのアルビノ個体に「シロヘビ」という名を付けたため黄色が強めのアルビノを見ると混乱が起きるわけですね。
でもアオダイショウのリューシって聞いたことがないし、昔の人はヘビのカラーや遺伝メカニズムなんて知らんがなだし、大昔もこの通りかはもちろん分かんないので、アルビノ個体を「シロヘビ」と呼称しているのは尤もなんじゃないかなと思う次第でして。
個体差によっては白っぽいのが連続することもあるだろうし何ら間違ってなかろうしそのへん定義でガチガチにしちゃあロマンが無いじゃん?そんなもんお断りだね!!!
一方で、当時の個体によっては「キヘビ」という別の縁起物になったかもしれないなぁなどと思うのでございました。金運ヨシ!みたいな。それも良いね??
おしまい!!!!
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